Furano ✖️ Workation Vol.110

富良野でワーケーションした方の体験談です!
期間 | 2025年8月6日(水)〜2025年8月23日(土)17泊18日 |
滞在地(市町村) | 富良野市 |
同行者の有無 | 夫+子1名 |
主な行程 | 1日目:移動、フラノマルシェ散策、滞在施設にてワーク
2日目:市内オリエンテーション、市長表敬、滞在施設にてワーク 3日目:四季彩の丘(美瑛町)、滞在施設にてワーク 4日目:日の出公園(上富良野町)、フラワーランドかみふらの(上富良野町)、交流会 5日目:滞在施設にてワーク、ニングルテラス 7日目:知床半島観光、キャンプ場にてワーク 8日目:知床半島観光、キャンプ場にてワーク 9日目:阿寒湖観光、富良野へ移動 10日目:富良野図書館にてワーク、滞在施設にてワーク、交流会参加 11日目:旭岳(東川町)散策、ぜるぶの丘(美瑛町)、美瑛神社(美瑛町)、ふらの花火大会鑑賞 12日目:富良野チーズ工房、滞在施設にてワーク 13日目:富良野自然塾「植樹」体験、滞在施設にてワーク 14日目:滞在施設にてワーク、子・NPO法人「森のたね」による体験教育プログラム 15日目:滞在施設にてワーク、子・NPO法人「森のたね」による体験教育プログラム 16日目:滞在施設にてワーク、子・NPO法人「森のたね」による体験教育プログラム 17日目:滞在施設にてワーク、子・NPO法人「森のたね」による体験教育プログラム 18日目:退去、移動 |
利用支援制度 | 富良野市ワーケーション展開費用助成金 |
利用ワーク施設 | 富良野図書館 |
【食】
実は、普段外食が好きではなく、自宅では殆ど自炊でしたが、富良野ではランチが全て外食、夕食も外食が多くなりました。
理由は、訪問前、富良野は野菜が美味しいと聞いて、お肉が苦手な娘のために色んなお野菜を食べさせようと調べ始めたところ、どこのお店も口コミ評価が高く、途中でグーグルマップに行きたいお店へマークを付けるのを諦めるほど魅力的なお店が多すぎて、訪問直前には「食」が楽しみで仕方ないほどになっていました。
国内外問わず、旅は沢山してきましたが、夫婦揃ってそこまで食に興味が無く、旅先でも食の優先順位は低かったので、こんなことは初めてで自分でも驚きです。
毎日「今日はどこで食べようかな」「明日はどこで食べようかな」と考えて楽しかったです。実際に美味しい、雰囲気が良い素敵なお店が多く、色々な所に行きたいがために1回ずつしか訪れることが出来なかったのが残念です。複数回ずつ行きたかった!!
スーパーで売っているトマトを食べて、今まで私がトマトだと思って食べていたものは何だったのだろう・・・と思いました。それほどに濃厚かつ美味で、プチトマトは1日1パック買いました。
【自然】
どこへ行っても景色が良く、視界に緑が入り、街中を散歩するとラベンダーの香りがする。東京圏から来た我々は「緑」不足でしたが、視力が良くなるのではないかと思うほど遠くまで広がる自然を堪能しました。
ただ1つ、これから来る皆様にお伝えしたいことが!!富良野市内ではありませんが、今回、私共のレンタカーと鹿が衝突する事故に見舞われました(泣)。
道内は信号が少なくずっと続く道が沢山あり、周りの車のスピードが出ていることもあります(60km制限で100kmなど)。ゆっくり走っては後方車に迷惑なのでは?とか空気が読めていないのでは?と不安になるかもしれませんが、法定速度を守ることを強くお勧めします。
今回、鹿は右側から飛び出してきたので、直ぐに気付きブレーキをかけ、衝撃はさほどありませんでしたが、車はしっかり凹みました(泣)。
幸い車内の誰も怪我をすることなく、鹿も自力で走って逃げて行くことが出来たのは、ひとえにスピードが出ていなかったおかげだと思います。
周りの車とスピードが違うと、合わせなければという気持ちが出てくるかもしれませんが、特に親子ワーケーションの方は車内に幼い子供がいます。法定速度とご家族の命、野生動物の生命を守ることを心掛けてください。
【アクティビティ】
滞在中にお盆休みがあったため、知床半島へ観光に行きました。
いつか世界遺産に登録された知床に行ってみたいと思いつつ、遠くて一生行かれないのではとも思っていましたが、北海道の真ん中に位置する富良野からは移動可能で、しかも思っていたより短い時間で移動することが出来ました。
行きは網走観光を楽しみつつ、帰りは阿寒湖へ寄り、娘待望の大きなマリモを入手することも出来ました。
北海道の中心に位置する富良野からは何処へでもアクセスしやすいことがとても魅力的です。
富良野周辺エリアでは、旭岳や青い池、ラベンダー園なども巡り、ゆっくり出発しても魅力的なスポットへすぐ辿り着け、仕事と観光を同じ日に出来ることもとても嬉しかったです。
富良野チーズ工房で娘が手作り体験したバターを、毎朝トーストに塗って食べるひと時も、大変幸せを感じました。
【ゼロカーボン】
NPO法人富良野自然塾が企画するゼロカーボントラベラーの「植樹体験」に参加しました。
訪れる前から「植樹」はずっと楽しみにしていました。
本当は家族全員で参加したかったのですが、受け入れ可能日と夫の仕事のスケジュールが合わず、子と2人で参加。
リスに出会い、沢山の種類のキノコを見つけ、様々な木の香りを楽しみながら歩く森は、天候も関係してか、ファンタジーの世界のようでした。
植える木は全員同じだと思っていましたが、人によって異なるようで、私たちはエゾヤマザクラを植えました。
無事育ちますように。いつか美しい花を咲かせる日まで、通って成長を見守りたいです。
また、ここだけの経験にとどめず、自宅へ帰ってからも環境に良い取り組みをしていこうと親子で決心しました。
【人】
人と人との関係性が希薄な首都圏で人生の大半を過ごし、猛烈な競争社会を生きる人生を送ってきたため、人の親切には必ず裏がある、人の親切は地獄への切符、と思って生きてきましたが、富良野の方々はどこまでも優しく、怖いほどでした(笑)。
滞在前から富良野市役所のワーケーション担当の職員には大変お世話になり、滞在中は富良野市長を表敬訪問し、お話しする機会が得られて良かったです。
「人参」が世界で1番好きな娘が、滞在最終週に「人参を収穫したい!」と突然言い出したのですが、親は「そうだね~、いつか出来たらいいね~」という感じでしたのに、市長やJAふらのの協力のもと、なんと行政区域を超えて南富良野町の生産者の圃場で収穫体験が出来ました!(富良野市内では既に収穫が終わっていた。)
たった1人の小学生の夢を叶えるために、こんなに多くの大人が急ピッチで動くのかと、とても感動しましたが、当の本人(娘)は、その凄さを分かっておらず、ただただ愛しの人参を愛でて、「葉っぱもかわいい!捨てたくない!食べる!」と言い、葉っぱも調理して食べていました。
いろんな場所や機会にいろんな方々に親切にしていただきましたが、特に娘にとって、市長と担当職員は、親戚かお友達くらいの認識で「次はいつ会えるの?」と聞いてきます(笑)。
【ワーク】
特に晴れた日は富良野市内外に魅力が多すぎて、出かけたい気持ちと、仕事をしなければならない現実の間で葛藤しました。
市からお借りしたモニターが無いと不便な仕事のため、ワークの殆どを滞在施設で行いましたが、富良野図書館も利用しました。図書館は明るく居心地がとても良かったです。
子供コーナーにあるステンドグラスも綺麗で、娘がそのスペースを気に入っていました。畳のスペースと、その向かいに3席程デスクとチェアがあったので、畳で娘がころころ本を読んでいる間、デスクで軽作業をしました。
子が退屈することなく(しかも静かになってくれて!)見守りながら作業できるのは大変ありがたいですが、そこでワークして良いかは要確認です。
私たちの滞在時間はデスク利用者がおらず、作業も携帯でメールの返信などの軽作業でしたが、もしかすると閲覧のみのスペースかもしれません。
後からハッとしましたが、確認し損ねてしまいました。3階に学習スペースがあるため、大人のみでしたら、そちらで作業できて良いと思います。
【滞在中に感じた課題】
滞在施設にワーク出来る机が、ダイニングテーブルしか無く、夫婦でそれぞれPC+モニターを使用するため、広さの都合で1人しかテーブルを使えず、夫を優先させて、私はクローゼットの上段をデスク代わりにしました。
それはそれで面白かったのですが、ワーケーションをする人の殆どがPC作業をすると思いますので、仕事用のデスクが1つはあったら良いと思いました。
仕事をする間、娘を預かっていただけるのは大変助かりました。
今回、娘は、NPO法人「森のたね」(中富良野町)で、4日間お世話になりました。体験教育プログラムには大変満足ですが、高額になってしまうため、長期で利用するのは現実的に難しい家庭が多いのでは無いかと思います。(けれど内容は大満足なので滞在中に数日預けるのはお勧めします!)
仮に、長期休暇(夏休みなど)以外で、数週間のワーケーション利用による短い滞在期間では「区域外就学」制度でなく、「体験入学」は出来るそうですが、「体験入学」は普段通っている学校を休ませる形となるため、休ませるには期間が長く、小学生を連れた家庭のワーケーションには課題があると感じました。
「区域外就学」制度が認められれば、長期休暇(夏休みなど)以外での利用者が増えるだろうと感じました。
余暇に関しては、行きたい所、魅力的な場所が多すぎて回り切れませんでした!心残りが有り過ぎます。これはもうまた来るしか解決方法が思い浮かびません。また来ます!!
【富良野でワーケーション!オススメです】
夏の富良野、最高でした!地元では暑すぎて短時間の外出さえ控え、家に閉じこもりがちでしたが、富良野は涼しく過ごしやすく、じっとしているのが勿体なくてつい外に出てしまい、夜溜まった仕事に追われるという、嬉しい忙しさを感じました。
来る前からこまめに連絡を取っていただき、滞在中もきめ細やかなサポートをしていただけました。
富良野は不思議な場所で、たった3週間弱の滞在だったのにも関わらず、故郷のように感じ、帰宅してまだ1週間経っていないのにもう恋しいです。
娘も「帰りたくない!」と言ったり、「森のたね」のみんなに、「来年もまた来る!」と約束したり・・・。
子の世界は、ほぼ家と学校だけで狭いですが、こうやって別の土地に再会を約束するお友達ができて、世界を広げたのが、親としてもとても嬉しく感じます。
冬の富良野はとても美しいとのこと、是非訪れてみたいです。
そして最後にデメリットも正直に伝えなければなりません。
何もかも美味しすぎて体重が2.5kgも増えました!恐怖!